認知症と危険認識の段階

認知症の症状や段階を現す言葉として、危険認識というものがあります。

これはその名前の通り、危険に対する認識力を現します。刃物や高いところが危険と言う、
我々にとっては当たり前の認識のことを指します。しかしながら、認知症になると、
物忘れなどの症状と関連して、危険認識が失われていきます。

それはちょうど、物忘れがやがて場所や時間などにもおよび、最後は自分自身を
認識できなくなるのと同じように、段階を経て進行していきます。

ですから、例えば介護者などは、危険認識の段階についてあらかじめ知っておくことで、
患者の病状や、接する際の注意点などがわかってきます。危険認識の段階として、
初期のものは刃物や火気などに対する危険認識の低下があります。
認知症がやや進行した状態では、台所に立たせるのは注意した方が良いでしょう。

また、他にも誤飲などの症状が現われます。
これはあたかも、赤ちゃんが誤飲してしまうのと似ています。
実際、脳の機能が未発達である赤ちゃんと、脳の機能が失われつつある認知症の患者とは、
同じような事故に遭う確率が高いのです。

危険認識の段階はさらに、汚物にふれるなどの行為として現れます。
こちらも介護者が排便を手伝うことで防ぐことができるでしょう。

さらに、危険認識は徘徊などの行動になっても現れます。
他にも、段差などへの危険認識も低くなるでしょう。

このように、危険認識は段階を経て失われていきます。
段階に応じて注意すべき物や状況が変わってきますので、よく覚えておきましょう。

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