認知症とその症状

認知症の症状についてはどのようなイメージをお持ちでしょうか。

多くの人は、物忘れなどの症状をイメージするでしょう。
また、排便などに問題を抱えるといった、身体的な症状などもイメージするでしょう。
しかしながら、それらの一般的なイメージの上での症状は、
あくまで認知症の症状の一部でしかありません。

まず、認知症にとって物忘れは、初期の段階、もしくは発症前に兆候として表れ、
その後も継続して続く症状です。

したがって、ある意味では認知症の基本とも言える症状です。
物忘れが起こる理由は、脳の機能が失われるからです。
そうなりますと、物忘れだけですまないことがわかるでしょう。

認知症:生活上の危険回避

例えば、認知症は時間や場所の感覚を失わせます。
そして、自分が誰であるかもわからなくなります。

この結果、具体的にどのような症状が現れるかというと、例えば夜中に目を覚ましたり、
迷子になったり、さらには自分の年齢を間違えることもあります。

これは長い尺度での時間の感覚が失われた結果起こる症状です。
多くは高齢者がかかる病気ですが、自分を10代の子供と思いこみ、
もうこの世にいないお母さんを探すといった言動も症状として見られます。

ここまで来ると、自分が誰だかわからなくなるのも時間の問題でしょう。
これは自我の喪失などとも呼ばれます。

自我とは、分かりやすく言えば自分という存在を認識することです。
生まれたばかりの赤ちゃんは自分と他人の区別がつきませんが、お母さんと接する中で
他者の存在を知り、その結果自分の存在を認めます。それが自我の獲得です。
それと逆の現象が症状として現れますので、恐ろしいことです。

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